お母様、以前のお母様に戻ってください。
島津良太郎

私は、京大CARP出身で、1997年にUTSを卒業しました島津良太郎(36万双)と言います。

私は、昨年10月から大阪のFPA事務局に通わせていただいています。昨年からというわけではないのですが、毎月家庭連合から送られてくる世界家庭などのみ言葉を読んでも全然復活できない日々が続き、毎月、巻末の「サンクチュアリ教会およびUCIを支持する人々の言説の誤り」だけ読んで、「(仮に正しいにしても)批判をしている側の方の論理の方が破綻しているけどな・・・。もっと家庭連合は、分派への批判の仕方を変えないと」と思ったりしていました。

そんな時、サンクチュアリ教会でお母様に対する批判が凄まじく、昨年9月にはお母様を変えるような儀式までされていることを知り、これは子女の道理に反すると思いました。同時に、そのようなサンクチュアリ教会の亨進様をもともと支持していたのはお母様であり家庭連合であったことを思った時、「ああ、もしかして、最初に出て行った顕進様が実は正しかったのではないか」と思い出し、顕進様を支持する会のホームページを見たり、他のブログを読んで、顕進様を支持する側の人たちの主張は首尾一貫していて、理路整然としていると感じ、大阪の事務所を昨年10月に初めて訪問し、12月には相対者とともに韓国でのFPAの創設大会にも参加させていただきました。

サンクチュアリ教会のお母様の批判の仕方は、決して受け入れられません。お母様の偉業は偉業として認めないといけませんし、私たちが批判することなど絶対にできません。しかしながら、お母様の偉業は偉業として認めつつも、お母様が立たれている現在の位置が非常に危ういものであり、子女としてそのまま見過ごすこともできないものであると感じるのです。

そこで21日間の条件祈祷を終えるにあたり、私はお母様の偉業と現在の問題点について、大変僭越ながら感じるところを書き綴りたいと思いました。

1.真の御父母様の最大の偉業は、真の家庭を地上に誕生させたこと

イエス様は33歳の若さで十字架にかかり、家庭を築くことができませんでした。そのため、キリスト教徒は、霊界におられるイエス様を霊的に2,000年間慕ってきました。しかし、2,000年後、真のお父様とお母様が地上に肉親をもって誕生され、再び真の父母として立ってくださったので、私たちは堕落人間なのに祝福を受け救いを受ける考えられない恵みに授かることができました。お母様の偉大なる勝利があったればこそです。

お母様の最大の勝利は14人もの子女を地上に残されたことです。お母様が地上に来られたこと自体ももちろん尊いことですが、それ以上に尊いのは真の子女様を地上に誕生させられたことです。お父様・お母様がいくら偉大でも、地上に永遠におられるわけではなく、いつかは霊界に行かれます。

子女は父母の姿を見て成長するものです。霊界に行かれた10代前の先祖のお祖父ちゃん・お祖母ちゃん、1000年前に霊界に行かれたお祖父ちゃん・お祖母ちゃんを見て育つわけではないです。

アダムとエバが堕落しなかった場合を、考えてみてください。アダムとエバが霊界に行った後でも、アダムとエバのことを1000代も後の子孫である私たちがずっと崇拝していなければならなかったでしょうか? アダムとエバが完成していれば、そのあとのカインとアベルも理想家庭を築いていたでしょうし、カインとアベルの子女も一つ前の世代である親のカインとアベルと同じような親になれば、おのずと理想家庭を築いていたことでしょう。

お父様のみ言葉にありますように、過去・現在・未来を代表する三世代が同居し、四位基台を形成すれば、それで創造理想の完成です。お父さん・お母さんとの間に父母の愛・子女の愛を結び、兄弟姉妹の愛を築き、祖父母が孫を愛し、孫が祖父母を愛するような家庭が出来上がれば、四位基台は完成していたはずです。何代も前のアダムとエバのことを考える必要はなかったはずです。

この意味でお父様・お母様の伝統を相続した真のご子女様がもし地上におられなかったとしたら本当に大変でした。キリスト教の信徒たちと同じく、霊界におられる真の父母様を慕いながら信仰生活をしていなければなりませんでした。これではキリスト教徒たちの信仰と何が変わりますか? お母様が勝利されて真の父母様になられたからこそ、私たちはキリスト教徒とは全く違う次元の祝福を通して救いを受けることができるようになったのに、真の父母様の偉業を真の子女様に相続されたことをお認めにならずに、「真の父母は一代である」とおっしゃってしまったら、真の御父母様の偉業が未来永劫に引き継がれる術がなくなってしまうのではありませんか?

堕落人間ならなおさら、霊界におられる父母を慕って理想家庭を築いていくなど、不可能です。目に見える地上の父母を通してしか、私たちは成長できない、弱い私たちです。実際、お父様が霊界に行かれた後、お父様のことを遠くに感じる食口が増えていることは否定できないでしょう。お母様が霊界に行かれたら、私たちの信仰はどうなるのでしょうか?

お父様は、「愛・生命・血統の中でもっとも重要なものは血統」と何度も語られましたが、それはこのことだと思うのです。真の御父母様が残された血統があるがゆえに真の家庭の伝統が歴史に引き継がれ、私たちは神様の願いに生きることが許される道が開かれるのだと。血統とは神様の愛・神様の祝福の通り道です。まさしく、「神経」です。血統が残っていなければ、神様の愛の通り道がなくなってしまいます。神様が地上に降りてくることができなくなります。だから、お母様の残された真の家庭は歴史上最も偉大です。

2.女性の特質は母性である

女性は男性とは違って母性があります。すべてを包み込む母性があります。お母様は女性の中の女性ですから、母性のチャンピオンのはずです。しかし、最近のお母様のみ言葉を拝聴しますと、排他的なみ言葉が多くなっているように感じます。

先のご聖誕日のみ言葉でも、「宗教が統一されるには、政治、すべての面で統一されるには、宇宙の母、真の父母、独生女を迎えることが道です。」と語られました。しかし、これでは、家庭連合でないものは救われないと言っているのと同じであり、他の宗教の人たちを救い出すことは到底できないのでないかと僭越ながら、感じるのです。お父様の目指された万人救済(Universal Salvation)は到底できないのでは? と思います。

お父様は宗教の教えている内容の大部分は共通しているとおっしゃられ、世界経典の編纂などにたずさわられました。宗教の和合を説く時に、「家庭連合で真の父母を受け入れなければ救われない」と言ってしまったら、終わりではないのでしょうか?

全てを包み込むお母様に戻ってください。

キリスト教は過去2000年間、イエス様を神様にまつりあげて、神様の絶対性・超越性ばかりを強調してきました。神様の父性ばかりを強調してきました。そのために神様があまりにも人間から離れた存在としてなり、心情の神・親なる神の姿が見失われて、神様はいないとする共産主義までキリスト教社会から現れて、社会が地上地獄のまま歴史は続いてきました。

今、真の御父母様が地上に誕生されて、私たち一人ひとりを愛する心情の神様・父母なる神様が6千年ぶりに復権されたのに、お母様が最近、独生女の話ばかりされるので、真の父母様の絶対性ばかりが強調されて、私たち堕落人間とは違うことが強調されて、また神様が遠くに行ってしまったように感じるのは私たちに信仰が足りないからでしょうか?

神様は父母なる神様としておられるのですから、お母様はお父さんの役割までも果たそうとするのではなく、あくまでもお母様であってください。私たちがお母様に求めているのは慈愛のお母様であり、権威あるお母様ではありません。お母様はお母様であるだけで偉大であり権威があります。これ以上の権威は必要ないと思うのです。どうか重荷を肩から降ろして、以前のような慈愛にあふれたお母様に戻ってください。

お母様、以前のお母様に戻ってきてください。

島津良太郎  拝

カテゴリー: 意見

1件のコメント

森田義彦 · 2018年4月26日 2:10 PM

>・・・神様が遠くに行ってしまったように感じるのは私たちに信仰が足りないからでしょうか?

そうだと思います。人間的観点から見ていたのでは神様の真の愛は理解出来にくいでしょう。自分の立場から見るのではなく、真のアダムと真のエバを再創造なさった神様の立場から見る必要があります。そうすれば、真のお母様のみ言が人類を真に愛する人類の真の母のみ言であることが理解できるでしょう。

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